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ジオスゲニンとは
ヤマノイモの根茎などに含まれる有効成分で、
植物由来のステロイド系サポゲニンです
「ジオスゲニン」はヤマノイモの根茎などに含まれる有効成分の一つで、若返りホルモンとも呼ばれるDHEA※1と類似した構造を持つ植物由来の天然ステロイド系サポゲニン※2です。ヤマノイモには「ジオスゲニン配糖体」という形で存在しており、胃酸などの酸で「ジオスゲニン」に変換されることで体内で利用されます。毒性は非常に低く、副作用のリスクが極めて低い安全な植物性ホルモン素材で、日本では認可されていないDHEAの代替素材の1つとして利用されています。
「ジオスゲニン」は、滋養強壮、認知機能の向上、運動機能改善、更年期障害の改善といった健康効果のほか、オートファジーの活性化、サーチュイン遺伝子(長寿遺伝子)やMPKなどの体内酵素系の活性化などの効果が近年の研究で明らかになり、年齢からくる様々な悩みや不安要素を解消する救世主とも言える注目の成分です。
※1 DHEA(デヒドロエピアンドロステロン)は、男性ホルモンや女性ホルモンに変化することから若返りホルモンとも呼ばれ、体内の副腎皮質で合成されますが、年齢とともに減少するため海外ではアンチエイジング素材としてサプリメントの成分(日本では医薬品区分)ともなっています。ただ、過剰摂取によるホルモン過剰作用など副作用も報告されています。
※2 植物の根、葉、茎などに存在する化合物の一種で、ステロイド構造を持ち、コレステロールの除去や動脈硬化の原因となる過酸化脂質の生成を抑制する効果があります。

ジオスゲニンの特徴
01 | 認知症予防効果
神経細胞の損傷を予防・回復する効果があり
認知機能の向上が期待されています
2022年度の総務省からの発表によると、認知症患者数は約443万人、軽度認知障がいも含めると患者数は1,000万人を超え、高齢者の3~4人に1人が認知症と言われています。認知症の要因が加齢であることから、超高齢社会の現代で大きな社会問題になっています。
認知症の原因の過半数を占めるのがアルツハイマー型認知症で、65歳以上の人に最も多い認知症です。アルツハイマー型認知症とは、脳の神経細胞が損傷・減少し、脳が萎縮することで発症する認知症です。神経細胞の損傷・減少は回復が難しく、早期発見して症状の進行を遅らせることが大切です。
2017年に行われたヒト臨床試験で、健常者のグループに「ジオスゲニン」を1日あたり8mgを12週間摂取してもらいRBANSスコア※を検証したところ、「ジオスゲニン」を摂取したグループはRBANSスコアが大幅に増加し、特に60歳以上の高齢者には大幅な改善が認められました。
「ジオスゲニン」は血流を改善するなど一時的な効果ではなく、神経細胞の情報伝達を担っている軸索や前シナプスの変性を改善することが報告されており、認知機能の向上が期待できる成分として注目されています。
※RBANSスコアは、神経心理学検査であるRBANS(Randolph Boston Geriatric Neuropsychological Screening)によって得られる認知機能の評価値です。健常者から中程度の認知症患者を対象に、即時記憶や視空間・構成、言語、注意、遅延記憶などの認知機能を評価します。

ジオスゲニンの特徴
02 | 疲労回復・滋養強壮
「ジオスゲニン」は栄養吸収率を高め
疲労回復や滋養強壮効果が高まります
ヤマノイモは山薬の名で漢方の定番素材として紀元前より使用されており、山薬の主な有効成分の1つが「ジオスゲニン」です。ヤマノイモは古くから滋養強壮作用を持つ食品として知られており、滋養強壮、止瀉(下痢止め)、鎮咳(咳を鎮めること)などの効果があるとされています。「ジオスゲニン」は新陳代謝を活発にし胃腸のはたらきを助け、疲労回復や滋養強壮に効果が期待できます。
03 | アンチエイジング
性ホルモンであるエストロゲンの産生量が
増加し肌質改善の効果を促します
アンチエイジングには性ホルモンの分泌を維持することが有効ですが、性ホルモンは年齢と共に低下し、特に40代を迎える頃から急激に減少します。ホルモン低下によって更年期を迎えると、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が減少し体内環境に変化があらわれます。皮膚においては、表皮層が薄くなり肌荒れやシワが増えるなどの症状が見られるようになります。
45~60歳代の女性20名ずつのグループについて、ジオスゲニンを含む山芋抽出物を5%配合したドリンクを1ヶ月間飲むグループ(毎日3回、100mL/回、食事時に飲用)と飲まないグループを設定し、試験前後の肌質を比較したところ、多くの人が肌質の改善を実感したと回答しました。
「ジオスゲニン」は加齢などで不足したDHEAやエストロゲンを増加させるはたらきやメラニンを抑制する効果が確認されており、アンチエイジングに役立つ成分として注目されています。

ジオスゲニンの特徴
04 | サルコペニア予防(筋力アップ)
「ジオスゲニン」は筋肉ステロイド産生増加や
筋量や筋力の増加を効果的に促進します
「ジオスゲニン」には、筋肉ステロイド産生増加などのステロイド系サポゲニン特有の機能性が報告されています。また、DHEAはアスリートの体組成や運動パフォーマンスに関する重要なホルモンでもあり、近年のヒト臨床によりレジスタンス運動※と「ジオスゲニン」を併用することで、性ホルモンが通常のトレーニングよりもさらに増大し、筋量や筋力の増加を促すことがわかっています。
「ジオスゲニン」はサルコペニア(加齢や運動不足などに伴う筋力・身体機能の低下)予防にも効果を発揮します。
※ 筋肉に負荷や抵抗をかける動作を繰り返し行う運動
05 | 骨粗しょう症の予防
DHEAやエストロゲンの産生を高め、
骨密度の増加と骨格の強化を促します
骨粗しょう症とは、骨の量や質が低下して骨がもろくなり、骨折しやすくなる病気です。加齢とともに骨密度は減少していくため、高齢化にともない骨粗しょう症患者は増加傾向にあります。
「ジオスゲニン」がDHEAやエストロゲンの産生を高め、骨粗しょう症などの骨密度低下に起因する疾患の予防効果が確認されており、骨量が増加し、骨格を強くすることで骨粗しょう症対策に有効です。

ジオスゲニンとオートファジーの関係
「ジオスゲニン」が「オートファジー」の活性化を
促す効果が報告されています
超高齢化を迎える現代社会において、認知症の予防は重要な課題です。アルツハイマー病をはじめとする認知症の原因物質を分解し、蓄積を予防する機能として「オートファジー」が注目されています。「オートファジー」は、古くなった細胞内の物質を新しい細胞物質に入れ替える新陳代謝の役割と、細胞内の有害物質を回収し分解する機能があり、「細胞の若返り機能」があると言われています。
「ジオスゲニン」は、「オートファジー」の活性化、さらにアポトーシス誘導作用※1を示す報告が多くなされており、「ジオスゲニン」が活性型ビタミンD3の受容体を介して、神経細胞の軸索(神経細胞から伸びる長い突起)の劣化や断線を修復する効果が報告されています。
今後、免疫領域や細胞再生領域など様々な作用が明らかになっていく可能性を秘めた「ジオスゲニン」は、「オートファジー」の活性化にはたらきかけ、老化を抑制し健康寿命を延ばす効果が期待されています。
※1 アポトーシス誘導作用とは、細胞がプログラムされた方法で自ら死ぬように誘導するはたらきのことをいいます。このプロセスは体の正常な発達や不要な細胞の除去に重要で、アポトーシス誘導作用を持つ物質や薬は、がん細胞など特定の細胞のアポトーシスを促し、病気の治療に使われることがあります。
Nie C, Zhou J, Qin X, Shi X, Zeng Q, Liu J, Yan S, Zhang L. Diosgenin-induced autophagy and apoptosis in a human prostate cancer cell line. Mol Med Rep. 2016;14(5):4349-4359.
Jiang S, Fan J, Wang Q, Ju D, Feng M, Li J, Guan ZB, An D, Wang X, Ye L. Diosgenin induces ROS-dependent autophagy and cytotoxicity via mTOR signaling pathway inchronic myeloid leukemia cells. Phytomedicine. 2016;23(3):243-52.

ベネシードオリジナル原料 Dio PVC
「ジオスゲニン」の吸収率と生体利用率を飛躍的に高め
特許を取得したベネシードオリジナル原料

「DioPVC(ジオピーブイシー)」は、古来より生薬として利用されてきた懐山芋(カイヤマイモ)に多く含まれる有効成分「ジオスゲニン」を環状オリゴ糖(γ-シクロデキストリン)で包んだ包接体に、ピペリンとコーティングビタミンCを配合することで、吸収率と生体利用率を10倍以上に高めることに成功し、特許を取得したベネシードオリジナル原料です。
